技術のチカラで世界を作る KURAKI

KURAKIこだわりの横中ぐり盤技術

大物・重量ワーク、重切削加工に最適なKURAKIの横中ぐり盤は、常にお客様のきめ細かなニーズにお応えして、ラインナップを広げてきました。強靭さと高精度を求めて、マシンの隅々にまで行き届いた確かな技術――。そこに多くのリピーターから、熱い支持を受け続けている理由があります。

限界を超え続ける強靭なマシン構造

近年のワークの大型化、材質の多様化を受け、より強力な切削能力と高度な要求に応えるマシン構造を追求。繰り出し式最高峰の150mm径主軸、最高30トン搭載可能な高精度ロータリーテーブルなど数々の技術を駆使して、重量・大物ワークの深穴・多軸加工を可能にします。ますます多様化する加工条件のもと、新たなビジネスチャンス拡大をKURAKIの横中ぐり盤が強力にサポートします。

パワフルな切削を生む、繰り出し式主軸

X・Y・Z軸の移動に加え、主軸(W軸)の繰り出しで、ワークへの接近性と強い切削能力の両立を可能にしました。通常、工具のたわみやビビリが発生しやすい深穴加工も、繰り出し式主軸なら、ツールの長さに頼らず、大径の主軸とベアリングによる高剛性で余裕の重切削が行えます。
主軸の繰り出し最大長さは、350~900mm。超精密級組み合わせ採用の高剛性ベアリングで、重切削にもハイパワーを維持します。

   

ひとくち豆知識
クラキ横中ぐりフライス盤の便利機能「W軸加工」

大径・大質量・長尺の主軸

回転するフライス主軸内に中ぐり主軸が出入りする2重構造。大径ベアリングによって,ロングスパンを3点支持。

KBT-13シリーズ主軸

太く丈夫な中ぐり主軸に、大径ベアリングで、高剛性を実現。軸受間距離を長くすることで、より長い繰り出しを可能にした主軸構造です。

マシニングセンタ主軸

マシニングセンタの5~8倍の圧倒的高トルク

KBTシリーズの最大トルクは、約3000~4000N・mと一般的なマシニングセンタのなんと5~8倍。チタン、マンガン系、高硬度物質を含む複合素材など各種難削材にも、強力な切削能力を発揮します。

KBT-13E トルク・出力線図

加工の幅が広がる高精度テーブル割り出し

多種多様な加工が可能なロータリテーブルは、NC直接指令による0.0001°単位の高精度割出し。さらに、KURAKIオリジナルのロケートピン(固定式位置決めピン)が90°ごとに高精度位置を維持します。テーブル摺動面には、強力な油圧式Tボルトクランプに加え、テーブルの浮き上がりを押さえて安定した回転を可能にするバックプレートを採用。高速・高精度割り出しを実現するダブルピニオンギア駆動で、連続ロータリーミーリングにも対応します。

高精度位置決めと高剛性のベッド&コラム

NC制御に加えスケールフィードバックを標準採用し、高精度位置決めを実現。各軸に採用した丈夫な大径ボールねじは、荷重や熱による伸びを防ぐプリテンション機構を施しています。
各摺動面は焼入研削し、相手側には耐摩耗性に優れた特殊合成樹脂を採用。熟練した技術者が一台、一台心を込めて入念な手作業で組付けや精密な摺り合せ処理を行うことで、高精度を長期間維持します。